写真 IPネットワーク設備委員会 安全・信頼性検討作業班の第4回会合の様子
写真 IPネットワーク設備委員会 安全・信頼性検討作業班の第4回会合の様子
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 総務省は11月27日,IPネットワークの信頼性を確保するための管理方法や技術基準を検討する「IPネットワーク設備委員会 安全・信頼性検討作業班」第4回会合を開催した(写真)。同会合は,NTT東西地域会社の「ひかり電話」をはじめ,IP系サービスの障害が増えている現状の改善を目指すもの。

 今回は,第三回会合後に実施したアンケート「情報通信ネットワークの安全・信頼性確保のための検討課題」の結果が報告された。通信事業者やメーカーなど作業班の構成員がアンケート対象。調査内容は組織の体制や情報管理のあり方から,輻輳(ふくそう)対策,サイバー攻撃対策などのセキュリティ管理まで多岐にわたる。

 IP電話やネットワークの輻輳対策については,「通信規制など緊急対応の手順や管理体制の整備」,「輻輳発生時にユーザー端末などにシステム的に通知し,輻輳の拡大を防ぐ技術の開発や検討」,「問題点を迅速に把握する機能の開発」,「輻輳が起こる前の予測・回避技術の研究開発」などの検討課題が寄せられた。

 今回のアンケートは課題の整理が目的である。総務省では構成員に再度アンケートを実施し,検討すべき課題を絞り込んでいく。次回の会合は2007年1月上旬に開催する予定。