大手ISPのぷららネットワークスは今年11月,個人会員向けホームページ・サービス用システムを刷新した。大きな特徴は,これまで約30台のIAサーバーで動かしていたシステム構成を見直し,UNIXサーバー「IBM System p5 モデル550Q」2台に統合したこと。

 サーバーを統合することで,データセンターにおける運用コストや,ソフトウエア・ライセンスのコストなど,1年間にかかる総コストを約45%削減できると見込む。消費電力も従来の2割程度に抑えられると見ている。

 新システムでは,「IBM System p5 モデル550Q」が備える仮想化技術を使って,サーバー1台当たり,5個以上の論理区画を設定して運用する。論理区画を複数準備しておくことで,他のアプリケーションを稼働させたり,サーバーへのアクセスが急増した時,処理に余裕がある論理区画を割り当てたりすることを狙う。システム開発は日本IBMが担当した。

 今回刷新したシステムは,「ぷらら」の個人会員向けのホームページ・サービスのオプション・サービスを提供するもの。掲示板やチャット,アンケートといった機能を提供する。