シマンテック ソリューションマーケティングの香川悦子ディレクター
シマンテック ソリューションマーケティングの香川悦子ディレクター
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 「迷惑メール対策やウイルス駆除などのセキュリティ対策と、コンプライアンス(法令順守)のためのメール保存は個別に対応すべきではない。同じポリシーに基づいて実施するのが理想」――。シマンテック ソリューションマーケティングの香川悦子ディレクターは、こう強調する(写真)。

 同社は11月21日、その“理想”を実現するためのサービス「エンタープライズメッセージングマネジメント(EMM)ソリューション」を発表した。具体的には、セキュリティ対策アプライアンス製品「Symantec Mail Security 8300シリーズ」と、データ保存のためのソフトウエア「Symantec Enterprise Vault」を組み合わせ、導入支援までを行う。導入支援などはパートナーである日商エレクトロニクスが担当する。

 「単にスパムを削除する、メールを保存するというのではなく、スパムを削除して履歴を残すとか、特定の文言が入ったメールだけを長期に保存するといったポリシーに基づいた施策が、今後は求められる」と香川ディレクターはみる。

 Symantec Mail Security 8300シリーズも同時発表した新製品。既存製品に比べてウイルス対策機能やスパム対策機能を強化した。さらにオプションとして、米国の金融機関や医療機関向け規制に準拠するためのテンプレート「Premium Contect Control(PCC)モジュール」を用意。テンプレートは、メールをフィルタリングするためのキーワード集や、メールの配送やフィルタリングに関する設定サンプルを含んでいる。

 PCCモジュールはあくまで、米国などに拠点を置く企業に向けである。「日本版SOX法対策として企業が取り組むべき内容がはっきりしてきたら、日本向けのテンプレートを提供する」(プロダクトマーケティング部の今村康弘マネージャ)。

 EMMソリューション、Symantec Mail Security 8300シリーズの提供は、ともに11月21日から。価格は、それぞれ、個別見積もり、オープン。