USB経由でLinuxを起動する「wizpy」
USB経由でLinuxを起動する「wizpy」
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「wizpy(ういずぴー)」の名付け親は、タレントの小倉優子さん
「wizpy(ういずぴー)」の名付け親は、タレントの小倉優子さん
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 ターボリナックスは11月21日、USB機器内のフラッシュ・メモリーにOSを格納し、USB経由でブートすると、外出先のパソコンでも自分専用にカスタマイズされた環境で作業できる製品を発表した(写真1)。パソコンに接続していないときは、単体で音楽を聞いたり、動画を見たりできるマルチメディアプレーヤーとして利用できる。製品名「wizpy(ウイズピー)」は、タレントの小倉優子さんが命名した(写真2)。

 wizpyは60グラムのきょう体に、1.71インチの256k色対応のOLEDや4Gバイトのフラッシュ・メモリーを搭載。4Gバイトのうち1.5Gバイトは、OSやアプリケーションが占有し、残りの2.5Gバイトはユーザーのデータを格納できる。

 稼働するアプリケーションは、ブラウザやメーラー、ピア・ツー・ピア(P2P)技術を利用したIP電話ソフト、オープン・ドキュメント・フォーマット(ODF)を採用したワープロ・ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーション・ソフト、かな漢字変換(ATOK)などである。

 wizpyのOSを起動させるには、パソコンの電源を入れる前に、USBポートにwizpyを接続する必要がある。起動後、IDとパスワードを入力するとOSが立ち上がる。OSは、同社が販売するLinuxOS「Turbolinux FUJI」を採用した。
 単体の機能には、音楽再生(OGGやMP3、WMA、ACCのファイル)とDivXファイルの動画再生、JPEGファイルの静止画表示、音声録音、FMラジオ、テキストビューア、などがある。

 出荷は2007年2月から。価格は未定だが、「3万円未満にする計画」(事業推進本部の森蔭政幸本部長)だ。