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「半年ごとの新版投入で,大手DBベンダーと伍していく」
米インターシステムズの戦略立案担当副社長

2006/11/21
佐竹 三江=ITpro
米インターシステムズのグラブシャイ戦略立案担当副社長
米インターシステムズのグラブシャイ戦略立案担当副社長
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 2006年12月にもデータベース(DB)ソフトの新版「CACHE2007」を世界同時出荷する米インターシステムズ。大手がひしめくDBソフト市場で,独自アーキテクチャによる性能や開発生産性の向上を武器に,年20%程度売り上げを伸ばしている。また,グローバル展開するミドルウエア・ベンダーには珍しい非公開企業でもある。

 新版発表のために来日したボール・グラブシャイ戦略立案担当副社長に,DB市場での競争力強化について聞いた。

新製品の目玉は何か。

 当社製品のユーザーの多くは,ユーザー・インタフェース(UI)やアプリケーションを開発する立場にある。クライアント/サーバー(C/S)からWebベースへの移行は進んだが,ブラウザのUIは決してよくない。そこでC/S並みの応答性と高い品質を備えたUIを作れるよう,Ajaxを全面採用して強化した。

 また,DB中心の考え方ではなく、Javaによる開発のしやすさを最優先する考え方を徹底した。IBMやマイクロソフト,オラクルのような大企業と違い,当社のような企業が「これを使え!」と言えるものではない。

それら大手と伍していくためにどんなことに取り組んでいるか。

 CACHE2007から新版の出荷サイクルを大幅に短縮する。これまでは18〜24カ月に1度だったバージョンアップのサイクルを「半年に1度」に速める。CACHE2007は今フィールド・テスト中で,一般への提供は12月からになるが,その後は2007年の6月ごろと12月ごろに新版出荷の予定がある。

 製品開発には,アイデアの収集に始まり,製品の企画・設計,製品開発,出荷という一連のプロセスがある。この一連のプロセスを動かし続ける新しい体制を作った。6月の出荷であれば,5月半ばにこのプロセスを一時的に停止し,製品版を切り出して出荷する,という具合だ。

 ユーザーに販売するのは原則として最新バージョンに限る。ユーザーのメリットは,新版の出荷予定を正確に把握できることと,新機能へのリクエスト内容を数カ月のうちに製品に反映できるという点だ。

 ただし,頻繁なバージョンアップに関して,情報を十分に提供する必要も出てくる。現在は毎年3月に開催している開発者向け会議があるが,もっと電子的な手段を活用して交流を強化しなければならない。例えばWeb上のニュースグループでも,新版と現行版との差分が常に把握できるようなダウンロード・サービスを用意する。

サイクルを短縮する新体制に対して,開発チームから文句が出たのでは?

 確かに当初は,開発メンバーの多くが「Crazy!」と言った。だが,開発者から見ても大きな魅力がある。彼らが考え出した新機能やアイデアを,製品として市場に出せるチャンスがこれまでよりもはるかに増えるからだ。「次のリリースは2年後」というよりもはるかにやる気が出る。

この体制は,肝心の市場での競争力にどんな影響を与えるか。

 競争力が増すはずだ。当社と競合するDBベンダーはたいてい大企業。例えば商談で最もよくぶつかる製品はSQL Serverだが,マイクロソフトがSQL Serverをバージョンアップするサイクルがどのぐらいのものかは,ご存じの通りだ。

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