【速報】新登場した「ワイヤレスUSB」の実力を検証!実用上の距離は3m以内が現実的 続いて距離による影響について検証してみたい。ワイヤレスUSBは、10mが通信距離の限界であるとされる。3m以内なら理論限界である480Mbpsのフルスピードで通信でき、距離限界の10mだと110Mbpsまで落ち込むとされる。 実験結果はどうだったか。2.5mまでなら距離0mの場合と転送時間に大きな開きはない。急に速度が下がったのは5m。7.5mまで離れると、実効速度は半分近くにまで落ち込んだ。距離限界とされる10mよりはるか手前の8mでは、電波の受信すらできなくなってしまった。実は、7mを過ぎたあたりから、通信が不安定になり転送がストップしてしまうケースがしばしば起こった。電波強度が50%程度を維持できる約3mあたりが、快適に使える実用上の限界だというのが率直な感想だ。
注意してほしいのは、今回の実験だけを評価して「ワイヤレスUSBは遅すぎる」と断定するのは早計だということ。ウィザーは、理論限界の最大480Mbpsをサポートした新型チップの開発を終えており、他社も2007年には量産体制を整える見込み。今後、ワイヤレスUSB製品を開発するメーカーは、新型チップを搭載することになる。パソコンメーカーや周辺機器メーカーは、新型チップを製品の基板上に直接取り付けるはずで、大きなボトルネックとなるUSB 2.0との間の変換処理も生じない。つまり、最大150〜200Mbps程度の実効速度が期待できるわけだ。USB 2.0との変換処理が欠かせないハブも、速度が改善しそう。ウィザーの新型チップでは、バッファの容量を増やすことでボトルネックを解消する工夫を施している。「実効速度は50〜70Mbpsに向上する」(ウィザー)という。
2007年以降、ワイヤレスUSB製品は続々と登場するはず。速度面で現行のUSB 2.0にそん色のないワイヤレスUSBは、ユーザーにとっては歓迎すべき技術。現在USBで接続している製品が、次々とワイヤレスUSB製品に置き換わっていくのは避けられない流れだろう。 業界各社によって設立された非営利企業であるUSBインプリメンターズフォーラムは、9月にワイヤレスUSB製品を開発するメーカーを対象にロゴを付与する認定制度を発表しているが、実際の認定作業を開始するのは年内の見込み。ワイ・イー・データは、認定作業開始を受けて、ロゴの取得を目指す。なお、ワイヤレスUSBは無線技術であるため他の機器との混信を危惧されるが、UWBという従来とは違った方式で通信する。限られた周波数帯域を使って高出力で通信するのではなく、数百メガ以上の広い帯域を使う変わりに低い電力で通信する。このため混信が起こりにくいとされる。結果として、消費電力が少なく長時間のバッテリー駆動も期待できるメリットもある。
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