Astaro Security Gateway
Astaro Security Gateway
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 独Astaroの日本法人であるアスタローは,主力製品であるUTM(統合脅威管理)アプライアンス「Astaro Security Gateway」のOSを強化し,新OS搭載機を2007年1月に出荷する。ハードウエアは既存の5機種を用いる。価格は最安価機種ASG110で12万5250円から。国内販売代理店はNTTPCコミュニケーションズとネクスト・イットの2社である。

 Astaro Security Gatewayは,ファイアウォール/VPNルーターやIPS(不正侵入防止),Web/FTPプロキシ,ウイルス/スパム対策,コンテンツ・フィルタリング,帯域制御---,などを同一機種で実現するUTMアプライアンスである。ラックマウント型PCサーバーをベースに,OSにセキュリティを改善したLinuxを載せ,各種アプリケーションを搭載している。

 新版では,複数のAstaro Security Gatewayをクラスタリング接続して処理性能を高められるようにした。ネットワーク・アクセスは1台のAstaro Security Gatewayが受けるが,バックエンドのクラスタ内部で処理の負荷を分散する。Astaro Security Gatewayを追加していくことで,システム全体の処理性能を高められる。クラスタ構成用のサーバー間接続にはイーサネットとIPを利用する。

 新版では,電子メールを安全に使うために,以下の機能拡張も施した。(1)電子メールの暗号化のため,メール・サーバー機能とPGPを用いた電子署名/暗号化ゲートウエイ機能を搭載した。また,着信を拒否するアドレスのブラック・リストなどのメール処理設定は,個人専用のルールをポータル画面から設定できる。(2)POP3の代理アクセス機能も追加した。メール格納サーバーから定期的にPOP3でメールを受信して,アプライアンス内のディスクに蓄積する。