マイクロソフトは11月20日,.NET Frameworkの基本仕様である「Common Language Infrastructure(CLI)」が,日本工業規格(JIS) X3016として公示されたと発表した。.NET関連技術のJIS化は,2005年のC#(X 3015)に続く2つ目。マイクロソフトは,CLIのJIS化にあたり,「Windows以外のOSやプラットフォームでのプログラミング言語に依存しないアプリケーション実行環境の実装と相互運用性を目的とする」としている。

 CLIは,.NET Frameworkの基本仕様(サブセット)で,セキュリティなど言語基盤のアーキテクチャと,命令の仕様の標準。.NET FrameworkはCLIに加えて,Windows FormやADO.NET,Windows Presentation Foundation(WPF),Windows Communication Foundation(WCF)などのクラス・ライブラリを実装したものである。標準化に当たっては,2000年10月に欧州の標準化団体であるEcma Internationalに,C#およびCLIの仕様が提出された。2003年,C#はISO/IEC 23270として,CLIはISO/IEC 23271として国際標準になった。