システム・プロバイダの大塚商会は,Windows Vistaプリ・インストール機を導入するユーザー企業向けに,Vistaの導入支援サービス「ここからセキュリティ!『Windows Vistaセキュリティ機能設定サービス』」を,2006年1月30日に開始する。Vista搭載機を出荷する際に,Vistaの標準機能を用いて個々の企業に適したセキュリティ設定を施す。価格は60万円から。

 以下の3つのサービス・メニューを用意する。

 (1)「グループポリシー簡易設計サービス」は,Windows Server 2003に含まれるディレクトリ・サーバーのActive Directoryを用いたセキュリティ基盤を構築し,Vistaクライアント機を管理する。価格は60万円から。

 (2)「Windows Server Update Services(WSUS)設計・構築支援サービス」は,ユーザー企業内にソフトウエア配布システムを構築し,セキュリティ・パッチなどをサーバー機やクライアントに適用しやすくする。価格は60万円から。

 (3)「Active Directoryリフォームサービス」は,ユーザー企業が現在利用しているActive Directory環境の調査と,Vistaに適した再設計を請け負う。価格は60万円から。

 大塚商会がセキュリティ設定をサービス・メニュー化した背景には,SOX法対策など内部統制の需要が高まる中,ユーザー企業にとってITリソースのセキュリティ対策の重要性が高まっているという状況がある。主に,セキュリティの専任担当者を抱えられない企業に向けてサービスを提供する。