米Borland Softwareは2006年11月14日(現地時間),同社の開発ツール部門を,100%子会社として分社化すると発表した。新社名は「CodeGear」。CodeGearは,Borland Softwareからは独立した経営陣により,Delphi,C++Builder,C#Builder,JBuilderといった統合開発環境(IDE)製品などの開発と販売を進めていく。開発ツール部門以外のBolandは,高い成長が期待できると同社が見込む,アプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)のビジネスに注力していく。

 Borlandは2006年2月,同社のIDE製品事業を売却し,別の会社でこの事業を進める計画を発表していた。しかしBorlandの最高経営責任者Tod Nielsen氏は,本発表のニュース・リリース中で,「このビジネス(IDE事業)の正しい価値を精査した結果,我々は,顧客,株主,従業員にとってこの決定(CodeGearという社名での分社化)がもっともよいと感じた」とコメントした。

 本発表に関連して,pdf文書によるFAQ(英文)も発表された。内容は,なぜ開発ツール部門を分社化したか,CodeGearがどんな製品を扱うか,だれがリーダーになるか――など。