OpenVZプロジェクトは2006年11月14日,仮想化ソフト「OpenVZ」の最新安定版に,「ライブ・マイグレーション機能」を追加したと発表した。従来は,開発版でのみ提供されていた機能である。

 ライブ・マイグレーション機能とは,仮想マシンを動作させたまま,別の物理マシンに移動する技術。OpenVZではライブ・マイグレーションを利用する際,SAN(Storage area network)などの高速なディスク・システムを必要としないことが特徴。

 OpenVZは,単一のカーネルを同一マシン上の複数の仮想マシン上で共用して動作するタイプの仮想化ソフト。OSレベル仮想化と呼ばれる。Fedora CoreやCentOS,SUSE Linux,Debian GNU/Linuxなど複数のLinuxディストリビューションを同時に利用できる。ライブ・マイグレーション機能を利用できるカーネルは,2.6.9。