米ボーランド・ソフトウェアは11月14日、同社における統合開発環境(IDE)の開発・販売を手がけてきたデベロッパー・ツールズ・グループ(DTG)を100%子会社として分離すると発表した。新会社の名前はコードギア(CodeGear)。新会社では、DelphiやC#といった言語処理系を統合した開発環境「Developer Studio」および「Turbo」製品群だけでなく、Javaプログラムの開発環境である「JBuilder」、データベース管理ソフト「InterBase」の事業も継承する。
同社は経営環境の悪化からこの2月にIDE事業部門の売却を発表していた。しかし「現在の会計管理では、このビジネスが持っている真の価値を明確に示すように、的確に分離できないと分かった」(同社が公開するFAQより)。このことから、一度子会社として分離することによって資産価値を明確化したうえで売却しようという考えと見られる。
新会社のCEOには、技術担当重役としてDTGのアドバイザーを務めていたベン・スミス氏が就任する。