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「音声通話は21時~1時に集中」,ウィルコムがソフトバンクを牽制

大谷 晃司=日経コミュニケーション 2006/11/15 日経コミュニケーション
12月発売予定の新端末「9(nine)」を手にする喜久川政樹・代表取締役社長
12月発売予定の新端末「9(nine)」を手にする喜久川政樹・代表取締役社長
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基地局回線のIP化によって800kビット/秒を実現することを説明
基地局回線のIP化によって800kビット/秒を実現することを説明
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 ウィルコムは11月15日,都内で事業説明会を開催した。10月26日に就任したばかりの喜久川政樹・代表取締役社長(写真1)が登壇し,新体制(関連記事)と2006年度上期の経営状況,今後の事業展開などを明らかにした。

 2006年度上期の経常利益は約48億円の赤字だったものの,「8月単月では経常ベースで黒字化」(喜久川社長)しており,今後もこの傾向が続くとの期待を示した。また10月24日から始まったモバイル番号ポータビリティ(MNP)の影響にも言及した。一時は新規契約が減少するなどの傾向はあったものの「今は徐々に戻ってきている」と説明。「今後の影響はまだ見えていないが,(PHSは)そもそもMNPの対象外。音声定額のマーケットがどう変化していくかがポイント」(同)だと述べた。

 音声定額は,ソフトバンクモバイルも10月から開始しているが,ウィルコムでは1年以上前の2005年5月から提供を開始済み。説明会では具体的な社名は出さなかったものの,ソフトバンクモバイルの音声定額プランを強く意識した発言も飛び出した。営業を統括する土橋匡・執行役員副社長は「定額ユーザーの1日のトラフィックの約55%が21時から24時59分に集中している」とソフトバンクモバイルのプランでは定額の対象外となる時間帯の利用率にあえて言及。ウィルコムでは終日にわたって音声定額サービスを実現している点をアピールし,さらに基地局を密に展開するマイクロセル方式によってトラフィックが集中しても品質を維持できることなどを強調した。

 また喜久川社長は,同社の音声定額サービスに「注釈」が少ないことも付け加えた。同社の制限事項は,連続通話時間と対象が070番号同士であることだけと説明。しかも連続通話の制限は,1回切ってかけなおせば実質回避できる。「二つの注釈だけで済む定額サービスを提供している。当面まねできないだろう。PHSは携帯電話とは別世界と言われるが,いい意味で別世界だ」と定額サービスに一日の長があることを力説した。

最大800kビット/秒のサービス展開も視野

 今後の事業展開としては,2007年に伝送速度が800kビット/秒のデータ通信サービスを視野に入れていることも明かした(写真2)。既に2006年2月には,電波の状態に応じて変調方式を自動選択して高速化を図る「W-OAM」技術を導入,最大408kビット/秒の伝送速度を実現している。今後,さらに64QAMなど効率の良い変調方式に対応することで,2007年春には最大512kビット/秒を実現する。この伝送速度512kビット/秒の制限は,基地局とバックボーン間に用いるISDN回線がボトルネックになっているため。今後ISDNから,より高速な光ファイバに切り替えIP化を進めることで,最大800kビット/秒超の伝送速度を実現する計画だ。

 実際の製品については,「(サービスに先行して)800kビット/秒に対応できるデータ通信カードを2006年度中にも提供したい」(近義起・執行役員副社長)としている。また同社の通信モジュールである「W-SIM」は,12月発売予定の新端末「9(nine)」に同こんするW-SIMからW-OAMに対応,最大408kビット/秒で通信可能となる。

 なお,同社の2006年度上期のARPU(1加入者当たりの平均収入)は4040円。同社ではARPUが減少傾向にあり,一時は下げ幅が100円を超えていた。だが2005年度下期からは下げ幅が縮小。2006年度上期は対前期比で40円減にとどまり,「ARPUは下げ止まりつつある」(喜久川社長)と述べた。また新規株式公開(IPO)については「今はまったく未定。株主の意向と財務の健全化が重要」(同)とした。

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