ケイ・オプティコムなど電力系通信事業者6社は11月14日,宅内に設置する高速電力線通信(PLC)モデムの提供を視野に入れた実証実験を始めた。FTTHサービスの契約者からモニターを募り,パナソニック コミュニケーションズなどの高速PLCモデムを親機/子機の2台セットで無償提供。宅内での利便性や実効速度などを調査する。期間は2007年3月末まで。実証実験の結果を踏まえて,通信サービスでの採用に道筋を付ける。

 実証実験を実施するのは,ケイ・オプティコム,中部テレコミュニケーション(CTC),エネルギア・コミュニケーションズ(エネルギアコム),STNet,九州通信ネットワーク(QTNet),沖縄通信ネットワーク(OTNet)。このうちケイ・オプティコム,CTC,STNet,QTNetが既に募集を開始。エネルギアコムとOTNetも15日から募集を始める。応募の締切は各社で異なり,22日から30日。

 募集モニター数は,ケイ・オプティコムが200人,CTC,エネルギアコム,STNet,QTNet,OTNetがそれぞれ50人。6社合計で900台をモニター用に配布する。各社とも応募者多数の場合は抽選を実施する予定。実際にモデムを送付する時期は未定という。