NTTグループが2006年12月に開始する次世代ネットワーク(NGN)のフィールド・トライアルの参加企業が明らかになった。NTTの和田紀夫社長が、2006年度の中間決算記者会見で言及した。NGNの実験ではNTTが高品質のIP電話やテレビ電話、ハイビジョン相当のIPテレビ放送などに取り組む。このほか、外部企業の参加を募っており、11月6日時点で11社が正式に申し込んでいる。

 具体的には、NEC、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、シスコシステムズ、ソニー、日立製作所、松下電器産業の7社がNGNに接続したユーザーに向けてサービスを提供する。コンテンツの配信や、新たな端末の提供が見込まれる。これら各社は、(1)サービス会社がサーバーをつなぎ込むSNI(サーバー網インタフェース)、(2)ユーザーの端末をつなぎ込むUNI(ユーザー網インタフェース)、の2点でNTTのNGNに接続して実験を行う。

 また、通信事業者としてNECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、朝日ネット、ソネットエンタテインメント、ニフティ、ぷららネットワークスの6社が応募している。ユーザーがNGNを経由してインターネットに接続するサービスについて実験を行う。通信会社向けのNNI(網間インタフェース)でNTTのNGNと相互接続する。

 NTTのフィールド・トライアルへの参加申し込みはまだ締め切っておらず、今後若干増える可能性はある。NTTは2006年12月にNTT東西のショールームでNGNのトライアルを公開し、2007年春に一般から募る1000人程度に規模を拡大する。2008年早々にも、本サービスへと移行する予定。