写真1 講演する沖電気工業の篠塚勝正・取締役社長兼CEO
写真1 講演する沖電気工業の篠塚勝正・取締役社長兼CEO
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写真2 参考出展された華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)のモバイルWiMAX機器
写真2 参考出展された華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)のモバイルWiMAX機器
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 「WiMAXでリーダシップを取りたい」――。11月8日,沖電気工業の篠塚勝正・取締役社長兼CEOは同社が都内で開催中の「OKI情報通信ソリューションフェア 2006」で講演(写真1),モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)事業への意気込みを語った。

 同社は11月2日に中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)とモバイルWiMAX事業で協業することを発表している(関連記事)。篠塚社長はモバイルWiMAXの用途として,第3世代携帯電話ネットワークの補完などを挙げた。“ディジタル・デバイド”地域にブロードバンド・アクセスをもたらす手段としての有用性も示した。

 沖電気のWiMAX事業は,同社が推進している「ユビキタス・サービス」実現に向けた取り組みの一環。華為技術の機器を販売するほか,WiMAXの固定端末や通信カードの自社開発を進める予定である。会場では,華為技術のモバイルWiMAX関連機器を参考展示している(写真2)。WiMAX機器の販売状況や実証実験については,「現在は幅広く通信事業者に営業している段階。今のところ,特定の事業者と実証実験をするという話はない」(会場の説明員)という。