ソフトバンクモバイルは2006年11月8日,2006年度の中間決算(2006年9月期)を発表した。売上高は7048億円で前年同期と比べて324億円(4.4%)の減少,経常利益は4360億円で同594億円(2.6%)の増加となった。減収の要因として,番号ポータビリティーの導入前に新規ユーザーの買い控えが起こったことや,2005年度下期(2005年10月~2006年3月)に実施した料金引き下げなどを挙げた。また支出に関しては,販売促進費や携帯電話機の買い取りコストが低下した一方で,借入金の増加により金利の支払いが増えた。その結果,わずかな増益になった。

 同社の携帯電話事業については,当期の加入者純増数(新規加入者数から解約者数を引いたもの)が9万7100件と,携帯電話業界全体の4.8%にとどまった。ただし,第2世代携帯電話サービスから第3世代移動通信(3G)サービスへの移行は進み,今期の3Gサービスの加入者数比率は前期末の20.0%から29.8%に増えた。また,今期は3Gサービス用基地局の設置に力を入れたため,設備投資額(キャッシュフローベース)は前年同期に比べて603億円増えて1417億円となった。