ソフトバンクは11月7日,米ニューズ・コーポレーションと提携し,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「マイスペースジャパン」を開始した。ニューズ子会社の米マイスペースが世界6カ国(日本除く)で提供中のSNS「MySpace」の日本語版に当たる。MySpaceは約1億2500万人の登録ユーザーを持つ世界最大のSNSである。
サービス提供に当たり,両社は同日付でマイスペースの日本法人を設立した。ソフトバンクとニューズが50:50の比率で出資。新会社の資本金,資本準備金はそれぞれおよそ5億9000円となる。
ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は,マイスペースジャパンの特徴として(1)多彩な表現力,(2)音楽機能の充実,(3)参加時に招待が不要といった3点を挙げた。孫社長は,表現力について「今までのSNSは,文字中心で固定したフォーマットだった。それに対してマイスペースジャパンは,文字,画像,音楽を貼り付けることができ,一人ひとりのユーザーがあらゆる手段で自己表現できる」とアピールした。
またユーザーのプロフィールのページに,好きなアーティストの音楽データなどを貼り付けて公開できる。ただし,現時点では対応楽曲は限られている。「現在,各種著作権団体と合法的にやれるように調整している」(マイスペース日本法人の香山誠代表取締役社長)。
今後の目標についてソフトバンクの孫社長は,「いつmixiを抜くかはやらないと分からない。だが,日本でもかなり多くのユーザーを得られるだろう。SNSでもNo1になるつもりだ」と語った。
プロモーションの一環として,11月15日にイギリスのロックバンドであるオアシスのノエル・ギャラガー氏とゲム・アーチャー氏によるシークレット・ショー開催するとした。このイベントには,マイスペースジャパンに登録したユーザーから600人を無料で招待する予定だ。