デルのノートパソコンで初めてAMD製CPUを搭載した「Inspiron 1501」
デルのノートパソコンで初めてAMD製CPUを搭載した「Inspiron 1501」
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エスケイネットが開発したExpressカード型のワンセグチューナーカード「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」
エスケイネットが開発したExpressカード型のワンセグチューナーカード「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」
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ワンセグ放送の表示画面。字幕や番組表のほか、データ放送の表示も可能
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 デルは2006年11月7日、同社製のノートパソコンでは初めてAMD製のCPUを搭載した「Inspiron 1501」を発表した。同時にエスケイネットが開発した、業界初となるExpressカード型のワンセグチューナーカードも発表した。

 Inspiron 1501は、デルのノートパソコンで最も低価格帯の製品。液晶サイズは15.4型と14.1型の2種類を用意する。従来製品「Inspiron 1300」の後継機種となり、Inspiron 1300がインテル製のCPUを採用していたのに対して、Inspiron 1501はAMD製のCPUのみを採用する。デルは2006年9月13日に、同社では初となるAMD製CPUをデスクトップパソコンで採用した。ノートパソコンでAMD製CPUを採用するのはInspiron 1501が初となる。

 デルのクライアント製品マーケティング本部の松尾圭介氏は、AMD製CPUを採用した経緯について「AMD製CPUも選びたいというユーザーの声が高まったため」と説明した。Inspiron 1501で選択できるAMD製CPUは、最も性能が高いデュアルコアCPU「Turion 64 X2」、シングルコアCPU「Turion 64」、低価格のシングルコアCPU「モバイルSempron」の3種類となる。発売は2006年11月7日から。モバイルSempronを採用する基本構成の価格が9万5025円。

 グラフィックスについても、Inspiron 1300がインテル製のチップセット内蔵となる「グラフィックス・メディア・アクセラレーター900TM」を採用していたのに対して、Inspiron 1501はAMD製CPU向けのATI製チップセットを内蔵する「Radeon Xpress 1150」を採用。日本AMDのマーケティング本部デスクトップ/モバイル プロダクトマーケティングの土居憲太郎氏は、「インテル製の内蔵グラフィックスからRadeon Xpress 1150に移行することで、3Dゲームや高解像度DVDがよりスムーズに表示できる」と述べた。

 Inspiron 1150に加えて、エスケイネットが開発したExpressカード型のワンセグチューナーカード「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」も紹介した。ソフトウエアで機能制限を設けており、Express PC Cardスロットを備えるデルのノートパソコンでのみ利用できる。具体的にはInspiron 1501、同640m、同6400、同1300、XPS M1210の5機種。2006年11月7日よりInspiron 1501用のセット販売を開始し、その他4機種のセット販売は2006年11月8日より開始する。パソコン本体を除いたセット販売の価格は1万1000円。2006年11月15日から1万4800円で単体販売も始める。

 エスケイネットの妹尾 兼社長は「Expressカード型はUSB型のように外に出っぱらないので、衝撃で端子が壊れる危険が少ない。また、オプションのワンセグチューナーでデータ放送の表示に対応するのも業界初だ」と語った。今後の展開としては、他社のノートパソコン用のExpress型ワンセグチューナーカードの投入も検討しているという。