独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)は11月6日,セキュアチップを利用し安全にOSをダウンロードし起動「Trusted HTTP-FUSE KNOPPIX501」を公開した。HTTP-FUSE KNOPPIXは,OS本体をネットワークからダウンロードし起動できるLinux。

 Trusted HTTP-FUSE KNOPPIX501は,ダウンロード時にファイルが改ざんされていないかどうかをチェックするとともに,セキュアチップTPM(Trusted Platform Module)を有効にした場合,電源投入時から接続デバイスの測定や利用するファイルの測定を行えるようにした。

 KNOPPIXは,CDまたはDVDから起動するLinux。産総研はKNOPPIXの日本語化および改良を行っている。HTTP-FUSE KNOPPIXは,産総研がKNOPPIXをネットワーク起動できるように改良を施したもの。セキュアチップTPMへの対応に関しては日本IBMも協力している。

 Trusted HTTP-FUSE KNOPPIX501は産総研のHTTP-FUSE-KNOPPIXのページからダウンロードできる。