セキュリティ組織の米SANS Instituteは現地時間11月3日,Mac OS Xに感染する新たなウイルスが確認されたことを受け,Macユーザーもセキュリティに注意するよう改めて呼びかけた。

 米Symantecは現地時間11月2日,Mac OS Xに感染する新たなウイルス「OSX.Macarena」が確認されたことを明らかにした。このウイルスは実行形式のプログラムで,実行されると,同じフォルダに保存されているすべてのファイルに感染を広げる。

 OSX.Macarenaは,感染を広げられることを実証するために作られたコンセプト・ウイルスであり,ほとんど出回っていない。Symantecでも,その危険度(Risk Level)を一番低い「1:Very Low」に設定している。

 とはいえ今回のウイルスが示すように,Mac OS Xに感染するウイルス(マルウエア)が作られる可能性はある。実際,Mac OS Xに感染するウイルスは今回が初めてではない。このため,ウイルスが出回る可能性が低いとしても,万一の際に感染を拡大させないために,Macユーザーもウイルス対策を事前に施しておく必要があるとしている。

 もちろん,ウイルス(ウイルス作者)に狙われる可能性のあるWindows以外のOSは,Mac OS Xだけではない。SANS Instituteでは以前から,どのようなOSを使っていてもウイルスに感染する可能性があるとして,使用しているOSにかかわらず,セキュリティ対策を適切に施すよう注意喚起している。

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