ソフトバンクモバイルは2006年11月2日,携帯電話番号ポータビリティー(MNP)の導入に伴うシステム障害により,10月28~29日の2日連続ですべての受け付け業務を停止した問題について,総務省に対して再発防止策の報告を行った。

ソフトバンクによれば今回起きたシステム障害は,MNPの受け付けに関してNTTドコモとKDDIの2社との間でやり取りする処理と,新規契約や料金プランの変更といった通常業務の処理が,一つの業務システムに集中したために起こったという。そこで再発防止策として同社は10月30日から,MNPに関するNTTドコモとKDDIからの問い合わせなどに応答するシステムを通常業務用システムから切り離して処理負荷を分散させ,さらに通常業務用システムの処理性能を2倍に増強した。

また,11月1日から11月5日にかけては,MNPを利用した転入や転出の申し込みと,新規契約だけを受け付けることにした。それ以外の機種変更や料金プランの変更などは原則的に扱わないことで,店頭での受け付け態勢に余裕を持たせることにした(詳細は日経ニューメディア2006年11月6日号に掲載)。