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 東京エレクトロン デバイスは、米バーダシス社とセキュリティ分野で協業することを発表した。東京エレクトロン デバイスが国内総代理店となって販売している米国のログ管理ソリューション「SenSage Enterprise Security Analytics」とバーダシスの「Digital Gurdian」を統合することで、ログの蓄積から分析まで行えるようにする。内部統制ソリューションの一環として売り込む。バーダシス日本支社も、東京エレクトロン デバイスに対して営業や技術支援を行う。

 Digital Gurdianは、部門やアプリケーション、業務プロセスなど単位でログデータを検索・編集し、レポートを作成できる点が特徴。大量のログデータを蓄積していても、事前設定したポリシーによってモニターできるため、効率的にセキュリティを管理できる。「Digital Gurdianを使うことで、いわな想的な境界線を引くことができるため、リスクマネジメントが容易になる。セキュリティ市場が拡大する中で、こうしたビジネスプロセスに注目したリスクマネジメントの市場も今後、拡大していくだろう」(米バーダシスのセス・バーンバウムCEO、写真)。

 今まではこうした機能がSenSageにはなかったため、東京エレクトロン デバイスはカスタマイズで対応していた。SenSageとDigital Gurdianは相互補完できると判断したため、東京エレクトロン デバイスは協業に踏み切った。Digital Gurdianで海外では約80社で利用されており、大規模コールセンターのログ分析などで実績がある。既に国内では25社で採用されている。

 SenSageは海外で約200社で実績があり、国内では既に大手金融機関など約10社に導入されている。バーダシスとの協業を機に、東京エレクトロン デバイスはSenSageのユーザー企業をさらに増やし、20社にするのが目標だ。

 SenSageの価格は最小構成で1062万円から。Digital Gurdianはエンドユーザー価格でクライアントが1000人以上の場合で、1人当たり1万5000円程度が目安になっているという。