シマンテックは11月1日、金融機関向けのセキュリティ・コンサルティング・サービス「Symantec FinanceCURE」を発表した。12月1日から開始する。シマンテックのコンサルティング部隊が、IPベースのATM(現金自動預け払い機)の脆弱性検査や、事業継続性計画(BCP)の計画・評価、セキュリティの教育などを手掛ける。

 このサービスは、「ITインフラの標準化・保守」や「企業のコンプライアンス」、「ビジネスの継続」を実現する。シマンテックが世界で展開するITインフラの保守・管理を実現するコンサルティング・サービス「IndustryCURE」を業界別にカスタマイズした。「日本企業は、産業・業界が違うと監視する業務やシステムが大きく異なる。既存のコンサルティング・サービスは、業務に合わないという意見も多かった。日本向けに特別なサービスが必要だと考え、業界ごとにサービスをパッケージ化することにした」(サービス事業推進部の荒川勝也部長)という。

 まだ明確な時期は決まっていないが、FinanceCUREのほかに、情報通信向けサービス「TelecomCURE」、電力・ガス業界向けの「Power&EnergyCURE」、行政サービス向けの「GovernmentCURE」を来年から順次開始する予定だ。

 価格は個別の見積り。2007年に5社、2010年までに30~40社への導入を狙う。