オリコンは2006年11月末に,子会社を通じて展開中のパソコン向け楽曲配信事業から撤退する。同社はパソコン向け楽曲配信事業において月次ベースで約2500万円の赤字を計上しており,短期間の黒字化も見込めないことから,同事業からの撤退を決断した。

 今後は自社運営のポータルサイト「ORICON STYLE」上にほかの楽曲配信サイトへのリンクを張り,リンク先でユーザーに楽曲を購入してもらうようにする。同社は今回の事業撤退に伴い,2007年3月期の中間連結決算で3億1000万円の特別損失を計上する予定である。

 オリコンは今後,自社グループの経営資源をWebサイト運営事業に集中し,収益力を高める方針である。同社は子会社を通じて,音楽やテレビ番組といった娯楽関連情報のポータルサイト「ORICON STYLE」とニュースサイト「ORIGINAL CONFIDENCE」を運営している。