NTTドコモは10月31日,米インテルと共同で,通信事業者が選定・開発したOSおよびアプリケーションとは別の領域(以下,自由領域と呼ぶ)で,別のOS/アプリケーションを動作させる携帯電話向けの仕様を開発したと発表した。米インテルが2006年9月から本格提供を始めた「vPro」の携帯電話版といえるものだ。

 自由領域では,企業ユーザーなどが選定・開発したOSやアプリケーションを搭載することを狙う。NTTドコモによれば「自社業務に合わせて開発したオリジナルのWebブラウザやスケジューラを搭載した上で,独自のセキュリティ・ポリシーを設定して利用することが可能」。個人が自作のゲームソフトを携帯電話機にインストールして楽しむといった利用法も想定されるという。

 二つのOSは独立しており,自由領域のOSに障害が受けても通信事業者側のOSは影響を受けない。また,二つのOSは同時稼働が可能で,自由領域の利用中に,通信事業者のOS側で着信などの処理が発生した場合,画面が切り替わって受けられる。

 なお,この詳細は,11月1日の午後3時からNTTドコモの(Webサイト)で公開されるという。