日立ソフトウェアエンジニアリングは10月30日、2007年3月期の中間決算を発表した。売上高は前年同期比3.9%増の754億8400万円、営業利益は前年同期比12.5%増の34億2000万円と増収増益となった。経常利益は同47.4%増の27億4000万円、純利益は同154.5%増の13億6500万円である。

 売上高を牽引したのはシステム開発分野で、売上高は前年同期比14.3%増の614億8600万円となった。「全般に好調に推移したが、中でも銀行などの金融分野、携帯電話事業者などの通信分野が貢献した」(広報IR部)。金融分野の売り上げは、前年同期の119億円から153億円に大幅に増えたという。一方、情報処理機器の売上高は、前年同期比25.7%減の139億9800万円となった。

 システム開発における不採算案件の損失も確実に減っている。「9月末時点までの半期で12億~13億円前後になった。通期で見ても、当初見込んでいた30億円以内に収まる」(広報IR部)と見ている。同社は、不採算案件による損失として、2004年度に187億円、2005年度に45億円を計上していた。