東芝ソリューションは10月30日,クライアント端末にパソコンを使うシン・クライアント新製品「FlexClient」を発表した。11月15日に発売する。サーバーからクライアント端末にOSやアプリケーション,業務データをダウンロードして実行する“ネットワーク・ブート型”の製品だが,ネットワークを使えないモバイル環境でも使える仕組みも搭載している。

 クライアント端末は,モバイル環境ではパソコンに近い動作をする。端末をLANに接続している間にOSとアプリケーション,業務データをあらかじめダウンロードしてから持ち出せる。ただしクライアント端末にダウンロードできるデータは,管理者が許可したものに制限される。外部記憶媒体への書き出しを不許可にする設定も可能。クライアント端末内のデータは暗号化される。出先でクライアント端末を使ってデータを作成することも可能だが,こうした一時的なデータは端末の電源をオフにすると消滅する。

 FlexClientはクライアント・ソフト,OSやアプリケーションのデータを格納するiSCSIのストレージ・システム,管理サーバー・ソフトで構成される。価格は,20クライアントの場合で566万円から(税抜き)。