携帯端末向け衛星放送サービス「モバHO!」を提供しているモバイル放送が,地下街でもモバHO!を利用できるように,受信環境の整備を始めた。まずは,2006年10月26日から東京の渋谷地下街「しぶちかショッピングロード」と,横浜駅西口地下街「ザ・ダイヤモンド」の2カ所でモバHO!を受信できるようにした。これにより,屋外にいるモバHO!の利用者が地下街に移動しても,引き続き番組を視聴できるようになった。

 モバイル放送は全国各地の地下街でも同様に,モバHO!を利用できるようにしたい考えである。現在,モバイル放送の担当者が各地の大規模な地下街管理者に対して,ギャップフィラーを設置させてもらえるように,申し入れている段階である。承諾が得られた地下街から,順次整備に乗り出すことにしている。

 地下街では間もなく,携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」の受信環境の整備も始まる。ワンセグの整備に対しては,総務省が補助金制度を設けて,整備を促すことにしている(詳細は日経ニューメディア2006年10月30日号に掲載)。