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【REMIX Tokyo】アマゾンの異色サービス「Mechanical Turk」――いつ,どんな仕事で,いくら稼ぐ?

高木 邦子=ITpro 2006/10/27 ITpro
写真1:アマゾンジャパン書籍販売部長の古屋美佐子氏
写真1:アマゾンジャパン書籍販売部長の古屋美佐子氏
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写真2:メカニカルタークの仕組み。依頼人(開発者)は,作業の内容や報酬,作業を行う制限時間,掲載期限などの情報を掲出した掲示板をWeb上で簡単に作成できる。掲示板を見て仕事を請け負いたい人は,Web上で仕事をこなし報酬をもらう
写真2:メカニカルタークの仕組み。依頼人(開発者)は,作業の内容や報酬,作業を行う制限時間,掲載期限などの情報を掲出した掲示板をWeb上で簡単に作成できる。掲示板を見て仕事を請け負いたい人は,Web上で仕事をこなし報酬をもらう
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写真3:メカニカルタークには人間しかできない仕事が載っている。「The Sheep Market」というサイトでは,左向きの羊の絵を描けば,2セントがもらえる
写真3:メカニカルタークには人間しかできない仕事が載っている。「The Sheep Market」というサイトでは,左向きの羊の絵を描けば,2セントがもらえる
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写真4:メカニカルタークとは,18世紀に開発されたチェス対戦ロボットの名前。無敵なことで有名だったが,実際には機械の中にチェスの名人が隠れていた
写真4:メカニカルタークとは,18世紀に開発されたチェス対戦ロボットの名前。無敵なことで有名だったが,実際には機械の中にチェスの名人が隠れていた
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 アマゾンは10月26日,マイクロソフト主催の次世代Webアプリケーション開発カンファレンス「REMIX Tokyo」のビジネストラックで,米国で先行しているサービス「Amazon Mechanical Turk(アマゾン メカニカルターク)」を紹介した。このサービスは,コンピュータよりも人間がやった方がうまくいく仕事をWeb掲示板に掲出し,仕事の依頼人と請負人を仲介する,というもの。モノの流通ではなく,知恵の流通という新機軸を打ち出したところが注目される。

 コンピュータは大量のデータを蓄積したり,高速で計算したりといった仕事は得意だが,例えば写真の中の多くの商品の違いを見分けるといった作業は得意ではない。このように人間にしかできない仕事(HITS=Human Intelligence Tasks)に着目し,その潜在ニーズを掘り起こして市場で流通させようというのがこのサービスの狙いだ。

 「人間がコンピュータを扱うのとは逆に,コンピュータが人間にリクエストを出し,結果を受け取るという逆説的な発想から生まれた」と,アマゾンジャパン書籍販売部長の古屋美佐子氏(写真1)は説明する。

 メカニカルタークは,他のeコマースのアプリケーション同様,WebベースのAPIとして提供される。依頼人は,作業の内容や報酬,作業を行う制限時間,掲載期限などの情報を掲出した掲示板をWeb上で簡単に作成できる。掲示板を見て仕事を請け負いたい人は,Web上で仕事をこなし報酬をもらう(写真2)。報酬は数セント程度のものがほとんどで,無料のアンケートも多いが,中には「5分間のムービーを作る仕事,3日間で10ドル」というのもある。

 出色なのが「左を向いた羊の絵を描けば,2セント」という仕事である(写真3)。この「The Sheep Market」というサイトは,夜,眠れない人が訪れ,左向きの羊を描いてから,他の人が描いた羊の数を数えるという趣向になっている。「最後まで数え切らないうちに必ず眠れる」と古屋氏は請合う。また「CastingWords 」というサイトでは,iPodに録音した音声を文章に書き起こす仕事を多数募集している。

 メカニカルタークとは,元々,18世紀にハンガリー人のKempelen氏が発明したチェス対戦ロボットの名前。このチェスロボットは無敵なことで有名だったが,実際には機械の中にチェスの名人が隠れていた(写真4)。当時の最新のロボット(人工知能)が実は人間だったわけで,その意味では「人工の人工知能」と言えなくもない。

 メカニカルタークで注目すべきは,Web上で不特定多数のワークシェアリングを実現したことにある。ユーザーに対しては,余暇を利用して小遣いを稼いだり,フルタイムで働けなくても内職で稼ぐ機会を提供する。一方で,企業に対しては,大量の労働力を低コストで提供する。現在は仕事内容も少なく,報酬もわずかだが,将来的には一つのニッチな労働市場に発展するかもしれない。

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