図1 デザインはシンプル。ブックマークなどの基本的な機能は変わっていない
図1 デザインはシンプル。ブックマークなどの基本的な機能は変わっていない
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図2 タブごとに「閉じる」ボタンが付き、さらに使いやすくなった
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図3 あらかじめ8つの検索エンジンを用意している
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図4 GoogleとYahoo! Japanでは「ドロップダウンリスト」機能も利用できる
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図5 RSSリーダー機能では、購読するための設定が簡単になった
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図6 フィッシング詐欺サイトを表示すると警告が出る
図6 フィッシング詐欺サイトを表示すると警告が出る
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図7 フィッシング詐欺サイトのデータベースは定期的に更新される
図7 フィッシング詐欺サイトのデータベースは定期的に更新される
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 2006年10月25日、米モジラ財団(Moziila Foundation)は新しいブラウザー「Firefox 2」を公開した。日本のサイトからもダウンロードできる。Windows版のほか、Mac OS版、Linux版が用意されている。

 新しいバージョンでは、従来からの特徴である「タブ」機能をさらに使いやすくしたほか、セキュリティ機能、Webサイトの見出しやブログの新着などをチェックできる「RSS」機能なども強化した。全体的に見て、先日英語版が正式リリースされたInternet Explorer 7(IE7)とおおむね同レベルにあると言えそうだ。今回は、このFirefox 2を試用した、ファーストインプレッションを紹介する。

機能の使いやすさに磨きがかかる

 起動直後の画面はシンプル。ツールバーも必要最小限にとどめている。ブックマークなどの基本的なデザインは変わらず、カスタマイズすることで表示を柔軟に変更できる(図1)。

 タブ機能で大きな変更点は、それぞれのタブごとに「閉じる」ボタンがついたこと。この点はIE7と同じだ。タブを選んだ後、旧版のようなタブの並びの右端までマウスポインターを動かす手間を省ける。履歴には「最近閉じたタブ」の一覧が表示されるので、簡単に再表示することもできる。

 さらに多くのタブを開いている場合、タブ欄の一番右にあるボタンを押すと、開いている画面の一覧を確認することも可能だ(図2)。

 検索機能も使いやすくなっている。最初から組み込まれている検索エンジンは「Yahoo! Japan」「Google」「楽天市場」「gooウェブ」「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」「Amazon.co.jp」「Creative Commons」の8つ(図3)。ツールバーで検索エンジンを指定するだけで検索が可能だ。また、GoogleとYahoo! Japanの検索機能を使うと、文字を入力していくたびに、検索候補が表示される「ドロップダウンリスト」を利用できる(図4)。

 前のバージョンでも用意されていたRSSリーダーの機能では、「RSSフィード」が用意されている画面を表示させると、RSSフィードを購読する確認画面が自動的に表示されるようになった(図5)。この画面で「購読」ボタンを押すだけで、RSSの設定が可能になる。この点もIE7と同レベルだ。

 セキュリティについては定評あるFirefoxだが、新バージョンでは「フィッシング詐欺警告」機能も加わった(図6)。これは、定期的にフィッシングサイトの情報をダウンロードしてデータベースとして保持することで、ユーザーがフィッシングサイトで被害を受けることを減らすもの。データベースは米モジラ財団のサイトから自動的にダウンロードするようになっている。また、オプションで設定すればWebサイトにアクセスするごとにGoogleの持つ最新のフィッシング詐欺サイトのデータベースを参照して、安全性を確認することも可能だ(図7)。