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 セキュリティ関連サービスなどを手掛ける三和コムテック(東京都港区、柿澤晋一郎社長、写真))が、ジェーシービー(JCB)との提携を発表するなど、業容拡大に向けてまい進している。三和コムテックは、米ScanAlert社が提供するWebサイト向けの安全証明プログラム「HACKER SAFE」を国内販売しており、脆弱性のセキュリティ診断サービスをインターネット経由で行っている。柿澤社長に今後の展開などを聞いた。

■10月10日から、JCBの加盟店が展開しているWebサイト向けのセキュリティ診断サービスを開始した。JCBが加盟店に提供するもので、加盟店が専用ポータルにアクセスすれば、オンラインで診断を受けられる。Webサイトをスキャンし、安全性を確認できれば、証明書を発行する。これはJCBが推進するプログラムの1つで、大手5社が共同で策定した「ペイメント業界(PCI)データセキュリティ基準)に基づき、カード会員情報などの保護を目的としている。同様な提携は既にビザ・インターナショナルとも行っており、Webサイトの安全性を高めている。

■今回、提供する診断サービスは四半期ごとの年4回しか実施しないプログラムで料金も安価だが、当社は毎日診断するプログラムも持っており、大手のWebサイト診断で使われている例も多い。今後、ビザ・インターナショナルやJCBの加盟店に対しても、毎日診断するプログラムに乗り換えてもらうように誘導したいと考えている。

■こうした実績やビジネスモデルを基に、他の業界にも展開していきたいたい。特にセキュリティベンダーや、ハウジングとかホスティングの企業などとも協業していきたい。両社でジョイントベンチャーを設立する形式でも、いいかもしれない。このほか、ケータイ版の診断サービスや「HACKER SAFE」も用意している。ケータイのWebサイトの拡大に伴って、こうした診断プログラムが必要になってくるだろう。

【当初は、加盟店に無償で提供する、ありましたが、「無償」の部分を削除しました】