セキュリティ組織の米SANS Instituteは現地時間10月24日,米Symantecのウイルス対策ソフト「Symantec AntiVirus」に誤検出の問題が見つかったことを明らかにした。Windowsに含まれる特定のシステム・ファイルをウイルス(トロイの木馬)と誤認して削除する場合がある。現在では修正済み。最新のウイルス定義ファイルを使用すれば誤検出は発生しない。

 影響を受ける可能性があったのは,Windows 2000およびWindows XP。これらに含まれるシステム・ファイル「sfc.dll」を,パソコンの情報を盗むトロイの木馬「Infostealer.Banpaes」と誤検出して削除(駆除)するケースが確認された。削除してしまうと,パソコンは再起動を繰り返すことになる。Windows 2000ではブルー・スクリーンが表示される場合もあるという。

 この問題についてSymantecでは対応済み。最新のウイルス定義ファイルを使用すれば,今回の誤検出は発生しないという。誤検出によってsfc.dllを削除したパソコンでは,WindowsのインストールCDなどから同ファイルをコピーして復旧する必要がある。具体的な手順については,Symantecが公開するサポート情報を参照してほしい。

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