NTT西日本は2006年10月24日,同社の0AB-J番号を使えるIP電話サービス「ひかり電話」において10月23日午前9時35分頃から発生した通信障害の発生状況と,今後の対応策について発表した。

 NTT西日本によると,今回の通信障害はひかり電話以外の電話からの着信を処理する「呼処理サーバー」に過大な負荷がかかったために発生した。同社は昨日10時頃にひかり電話からの発信,ひかり電話への着信の一部を規制する通信規制を開始し,ひかり電話網内のシステムを再立ち上げすることなどによってシステムの安定化を試みた。その結果,午後11時50分までにシステムが安定化したことを確認し,通信規制を解除した。しかし,本日午前9時頃にも呼処理サーバーに昨日と同様の大きな処理負荷がかかる兆候があったため,通信規制を開始し,午後7時時点まで継続して通信規制を行っている。

 今後の対応としてNTT西日本は,明日25日の朝までに呼処理サーバーを増設することで処理能力を増強するとしている。それまでは通信量を監視しつつ,必要に応じて通信規制を実施する。呼処理サーバーの増設後,NTT西日本はひかり電話網全体の処理能力を再検証し,障害の再発防止に取り組むとしている。