リモート電源制御装置(形式:RC1504)
リモート電源制御装置(形式:RC1504)
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 オムロンは,遠隔店舗などに設置したネットワーク機器などのデバイスをリセットする用途に向けて,電源のON/OFFをプログラム経由で制御できる電源コンセント「リモート電源制御装置」(形式:RC1504)を,2006年11月25日に出荷する。店舗のPOS端末や無人の監視カメラなどを安定運用するケースに向く。価格は7万4340円。販売目標は年間4000台。

 リモート電源制御装置RC1504は,電源制御機能を備えた電源コンセントである。電源ケーブルを挿入するコンセントを4基備える。TCP/IPネットワークを経由したping応答や温度センサー,時刻によるスケジュール実行など,各種の条件に応じて,4基のコンセントごとに独立して電源のON/OFFを制御できる。

 RC1504から接続機器に対して定期的にpingを送信し,応答が返ってこない機器の電源を落として再起動させる使い方や,毎週末にルーターの電源を落として不正アクセスを防止するといった使い方ができる。また,遠隔拠点からRC1504を操作して,電源を任意のタイミングでON/OFFさせることも可能である。

 電源を落とす命令を出してから実際に電源をOFFにするまでの待機時間や,電源をOFFにしてから再度電源をONにするまでの時間などは,4基のコンセントごとに秒数単位で指定できる。これにより,例えばサーバーとストレージなどのように,電源を落とす順番や電源を投入する順番が決まっている機器の組み合わせに対処できる。

 ハードウエアの主な仕様は以下の通り。電源コンセントは,アース端子付きのロック型コンセントを4基搭載。インタフェースは,遠隔操作用または自走状態でのping発行用に10BASE-T接続のネットワーク・ポート(RJ-45)が1基。コンソール端末やアナログ・モデム接続用のシリアル・ポート(RJ-45)が1基,外部温度センサー・ユニット接続用の専用端子が1基,予備の端子が1基となる。

 RC1504の制御プログラムは,Webブラウザからの内蔵Webアプリケーションへのアクセス,Telnet接続/コンソール接続,またはWindows 2000/XP用の専用アプリケーションからのアクセスで設定する。POP3クライアント機能を用いて,電子メールの文面による設定の変更も可能である。また,製品出荷時には間に合わないが,複数台のRC1504を遠隔地から一括管理するための運用管理ソフトを用意するという。

 その他の機能は,正確な時刻にスケジュール実行するためのNTPクライアント機能やSMTP電子メールを用いたログ情報の外部通知機能など。ルーター機器を使っていない遠隔拠点を考慮したPPPoEクライアント機能も備える。