ヤフーは10月24日の2006年第2四半期(7-9月)決算のアナリスト向けの説明会で,動画配信サービス「Yahoo! 動画」など動画サービスのユニーク・ユーザー数を明らかにした。

 ヤフーが明らかにしたのはネットレイティングスの最新の調査結果。2006年8月のユニークユーザー数が397万人で,USENの動画配信サービス「GyaO」の386万人を初めて抜き,トップの座を獲得していた。今回新たに9月の数値を公開し,ヤフー動画が471万3千人,GyaOが387万8千人で差を拡大したという。

 また,Yahoo!動画や「Yahoo!映画」,「Yahoo!ニュース」といったYahoo! JAPAN上の動画サービスのユニーク・ユーザー数を合算すると,「日本からのユーチューブへのアクセス数も上回っており国内利用者数ではトップ」(井上雅博社長)という。

 ユニーク・ユーザー数が増加した理由には,数万規模のユーザーに動画を同時配信できる新システム「BBブロードキャスト」の導入がある。BBブロードキャストは,ソフトバンク・グループで動画配信を手がけるTVバンクが開発した新技術(関連記事)。

 Yahoo!動画では,BBブロードキャストを使ってパ・リーグプレーオフ第2ステージ「北海道日本ハムファイターズvs福岡ソフトバンクホークス」の第1戦,第2戦のライブ中継を展開。総視聴者数は約20万人に上ったという。さらに,768kビット/秒の高画質配信で,最大同時視聴者4万8千人,総視聴者数16万人を記録した。「4万8千人の同時アクセスというのはインターネット動画配信では過去に例がない数字だ」(井上社長)。