バイアコム インターナショナル ジャパンは2006年10月23日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)型の動画共有サービス「FLUX(フラックス)」を公開した。プロが作成したコンテンツと、一般ユーザーが投稿したコンテンツを共存させ、両者をシームレスに閲覧できるのが特徴。ユーザーが自分だけの「プレイリスト」を作ったり、他のユーザーと紹介し合ったりもできる。登録すれば、無償で利用可能。
FLUXは「コンテンツ企業が提案する、コンテンツ配信システム」(同社のトニー・エリソン シニア・バイスプレジデント兼デジタルメディア事業部長)。著作権を保護しつつ、映像を配信/共有することを目的としている。同社の親会社である米MTVネットワークス(米バイアコム傘下)が制作した番組や、提携企業のコンテンツなどを提供する。提携企業には、東芝EMI、ゲートレコーズ、ワーナーミュージック・ジャパンなどが名を連ねている。コンテンツは、専用の再生ソフト「FLUXプレイヤー」のみで再生可能。
ユーザーが作成したコンテンツをアップロードすることも可能だ。ユーザー投稿型の動画共有サイトで問題となっている著作権侵害については、スタッフが24時間体制で、アップロードされたコンテンツを検閲するという。著作権侵害を発見したユーザーが同社に通知できる「通報」機能も用意する。また「コンテンツ保有者とタイアップすることが、違法行為の抑制にもつながる。コンテンツ保有者によって高品質なオリジナル映像が豊富に公開されていれば、わざわざ海賊版をアップしようという気にならないだろう」(エリソン氏)という。
参加ユーザーには自分専用のページが与えられ、友達を登録したり、日記を書くといった機能を利用できる。友達が投稿した動画やプレイリストを見ることも可能。これによって新しい動画への出会いを提供することを狙っているという。動画に「タグ」と呼ぶキーワードを付け、目的の動画を検索可能なようにもできる。あらかじめタグを登録しておけば、そのタグに適合する動画が投稿された場合、ユーザーに通知する機能もある。また、コンテンツ保有者が許可している場合は、ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)への転送も可能だ。
FLUXの主な収益源は、バナーや動画広告。ただし当面は「ユーザー数を増やすことを最優先する」(同社広報担当者)といい、広告の本格展開は2007年からになる見込み。サービスの拡大にともなって、一部のコンテンツを有償化したり、携帯電話向けのサービスを有償で提供するといったビジネスモデルも考えられるという。