企業・グループ別のインターネット利用者数とページビュー。ネットレイティングスの2006年9月のインターネット利用動向調査による
企業・グループ別のインターネット利用者数とページビュー。ネットレイティングスの2006年9月のインターネット利用動向調査による
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 ネットレイティングスは,2006年9月度のインターネット利用動向調査結果をまとめた。Googleの同月利用者数は,前年同月比43%増の1738万人となり,本調査の企業・グループ別ランキングで初めてトップ10入りした。「Google ツールバー」関連ページの利用者が増えたほか,地図情報サービスの「Googleマップ 日本版」の提供開始も貢献した。

 2006年9月度は,前月の8月度に比べ,「Google ツールバー」関連のページが173 万人と大きく増加した。主にGoogle ツールバー・アップデートのページとカスタマイズのページに利用が集中した。2006年7月に日本語版のサービス提供を開始した地図情報サービス「Googleマップ」の9月度の利用者は160万人で,サービス開始直後の8月より7万4000人ほど減少したが,昨年同月に比べると115万人増えている。

 一方,先日米Googleが買収を発表した動画共有サイトYouTube の利用者数の伸びが,9 月度は米国ではじめて減少に転じ,日本でも横ばいとなった。YouTubeの米国の利用者は8月度に2300万人だったが,9月度は1896万人と2割近く減少した。日本の利用者は,8月度が732万人,9月度が734万人となり,それまで毎月20%のペースで増えていたのが一転して微増にとどまった。

 「Google は昨年以降,キーワード検索以外のサービスを開始して徐々に利用者数を伸ばし,9月にトップ10入りを果たした。今後,GoogleによるYouTubeのサイト運営がどのような影響を与えるか,注目したい」と,ネットレイティングス社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は報告書の中で述べている。