閉じた状態の絵柄はすすきをあしらった秋のイメージ
閉じた状態の絵柄はすすきをあしらった秋のイメージ
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とんぼが描かれたトレーで夏をイメージ
とんぼが描かれたトレーで夏をイメージ
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トレーなどすべてを開いた状態にすると桜が現れ、春のイメージに
トレーなどすべてを開いた状態にすると桜が現れ、春のイメージに
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 2006年10月18日から20日まで東京ビッグサイトで開催されている「eドキュメントJAPAN」。展示会場のPFUブースに、ひときわ「輝いている」展示品がある。金粉や金箔を惜しげもなく施した輪島塗のスキャナー「ScanSnap S500」だ。

 PFUの本社は輪島塗の産地、石川県。「ITと伝統工業の融合をテーマに何かできないかと考えた結果」(PFU)、このScanSnapの製作にたどり着いた。今年の春ごろから準備を始め、「1台を10人ほどで、3カ月以上かけて製作し、つい1週間前にできあがった」(PFU)。黒い漆部分は10回ほど繰り返し上塗りをして仕上げたもので、カバー部やトレー部などにはそれぞれ季節をイメージした美しい絵柄が描かれている。

 PFUでは、2006年10月12日に輪島塗のキーボードを限定100台で発売すると発表したばかり。ただし、キーボードとは違い、今回のScanSnapはあくまで参考展示で、「販売の予定はない」(PFU)という。「値段はつけられない」と前置きした上で、「あえて言うなら、このScanSnap1台で(トヨタの高級車)レクサスが買えるほど」とその価値の高さをうかがわせる。今回が初お披露目の「輝くスキャナー」、一見の価値がありそうだ。