NHKやフジテレビジョン,日本音楽著作権協会(JASRAC)など国内の放送局や著作権管理など23団体は10月20日,米国の動画共有サービス「YouTube」から著作権侵害の動画ファイル2万9549個をYouTube社に削除させたと発表した。

 23団体は10月2日から6日までを「YouTube対策強化週間」と定め,YouTube社に対して著作権侵害の動画ファイルを削除するように要請した。YouTube社はこれに対し,動画ファイルの削除を要請する専用ソフト「コンテンツ・バリデーション・ツール」を各団体に配布したという。各団体は同ツールを通して削除要請を行った。YouTube社は直ちに削除に応じた。

 削除された動画ファイルの内訳は,映画・ビデオが9328個,TV番組が1万4706個,音楽・プロモーション・ビデオが5515個。

 23団体は今後,「YouTube社が自発的に著作権侵害対策を講じるように申し入れる予定」(JASRAC広報部)としている。なお,23団体にはTBS,日本テレビ放送網,テレビ朝日,テレビ東京,衛星放送協会,コンピュータソフトウェア著作権協会,日本レコード協会,ヤフー,実演家著作隣接権センター,日本民間放送連盟,日本映画製作者連盟などが含まれる。