韓国シー・フォー・ラインが参考展示したPLCモデム
韓国シー・フォー・ラインが参考展示したPLCモデム
[画像のクリックで拡大表示]
台湾ICイントラコム・アジアが参考展示したPLC内蔵無線LANルーター
台湾ICイントラコム・アジアが参考展示したPLC内蔵無線LANルーター
[画像のクリックで拡大表示]

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「WPC TOKYO 2006」において,韓国と台湾の出展社が高速電力線通信(PLC)モデムを参考展示している。出品したのは韓国シー・フォー・ラインと台湾ICイントラコム・アジア。物理速度はそれぞれ200Mビット/秒,85Mビット/秒。いずれもHomePlug Powerline Alliance仕様に準拠する。

 韓国シー・フォー・ラインは,物理速度が14Mビット/秒の「HomePlug 1.0」と200Mビット/秒の「HomePlug AV」のそれぞれに準拠するPLCモデムを参考展示した。「日本向け仕様の製品を出荷する準備はある」(黄成淳マーケティング・ディレクタ)と国内市場に参入する意向を表明。価格,出荷時期は未定である。

 台湾ICイントラコム・アジアの参考展示は,物理速度が85Mビット/秒の「HomePlug 1.0 Turbo」準拠。PLC内蔵のIEEE 802.11g無線LANルーター,ブロードバンド・ルーター,単機能モデムの3製品を出品した。欧米では既に出荷済みだが,「今のところ日本向け製品の発売の予定はない」(黄!)如インターナショナル・アカウント・マネージャー)と言う。

 なおHomePlug仕様を策定するHomePlug Powerline Allianceは,米インテル,米シスコ,シャープ,ソニーなどが参加する業界団体。主に北米市場で強みを持つ。日本市場向けのHPA準拠の製品としては,シャープが2007年第2四半期に薄型テレビ「AQUOS」シリーズ向けの周辺機器としてHomePlug AV準拠のPLCモデムを出荷する予定。住友電気工業も通信事業者向けに提供を予定する家庭向けPLC機器でHPA採用を決めている。