「Photoshop Lightroom」の日本語対応ベータ版の画面。トーンカーブによる調整など、細かな調整が可能
「Photoshop Lightroom」の日本語対応ベータ版の画面。トーンカーブによる調整など、細かな調整が可能
[画像のクリックで拡大表示]
「製品名を日本語に翻訳すると“明るい暗室”。いわば暗室をパソコンの画面上で再現するソフトだ」と語るアドビ システムズの栃谷宗央氏
「製品名を日本語に翻訳すると“明るい暗室”。いわば暗室をパソコンの画面上で再現するソフトだ」と語るアドビ システムズの栃谷宗央氏
[画像のクリックで拡大表示]

 アドビ システムズは2006年10月19日、デジカメ写真の現像ソフト「Photoshop Lightroom」の日本語対応ベータ版を公開した。デジタル一眼レフカメラなどで撮影し、RAWデータで保存した写真データを現像処理するための専用ソフトである。暗室でフィルムを現像するかのごとく、明るさや色合い、ホワイトバランスなどを好みに合わせて細かく調整できる。Windows向けとMacintosh向けの2タイプがある。同ソフトの開発を米アドビが明らかにしたのは2006年1月9日だったが、これまで英語版のベータ版しか公開されていなかった。使用期限は2007年4月30日まで。

 日本語対応版の機能は、2006年9月25日に公開された英語版の「ベータ4」に準ずる。ダウンロードは、日本語対応ベータ版の公開に合わせて用意した専用ページから実行できる。専用ページでは、Lightroomの使い方も紹介している。

 アドビは、ベータ版を利用したユーザーから寄せられた不具合報告を修正するなどし、2007年前半にまず英語版の製品を発売したい考え。現像ソフトにはライバル製品がいくつかあるが、多機能さや使い勝手で勝負するという。日本語対応版の発売時期や価格は未定。価格については「画像編集ソフトであるPhotoshop Elements(オープン、実勢価格は1万5000円)よりは少し高くなる程度にしたい」(アドビ)としている。