大塚商会は10月19日、システム運用などサービス&サポート(SS)事業のブランド名を、「たよれーる」に統一すると発表した。今回のブランド名統一によりユーザー企業への認知度を高め、売上高に占めるSS事業の比率を、2005年度の36%から「2007年度には4割以上に高める」(濱田一秀取締役兼上席執行役員)。

 ブランド名を統一するサービスは、システム運用サービスの「トータルα」や、ホスティング・サービスの「αメール」、BPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)サービスの「たのめーるプラス」など約20種類。それぞれのサービス内容や価格は変わらないが、今後は「たよれーる」サービスの一つとして提供する。

 ブランド名の統一を機に、サービス・メニューも拡充する。研修会場や講師の手配などを請け負う「研修運営業務代行サービス」、同社の業務パッケージで収集した財務や販売データの分析を請け負う「SMILEデータ分析サービス」、給与明細書を電子化して社員に配布する「給与業務支援サービス」を、11月から順次提供する。

 同社は1990年以降、新サービスを開始するたびに、異なるブランド名を付けてきた。「ユーザー企業にとって、サービス内容が分かりにくくなっていた」(後藤和彦執行役員)ため、ブランド名を統一することにした。現在、同社の顧客企業数は約66万社あり、システム運用など約32万件のサービス&サポート契約を結んでいる。