写真●Power Auditの確認者画面のサンプル
写真●Power Auditの確認者画面のサンプル
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 さくら情報システムは,企業のコンプライアンス(法令順守)管理を支援するログ・データ解析/活用ソフト「Power Audit」を,「Security Solution 2006」に出展した(写真)。同社が開発した新製品で,2006年12月から販売開始する。

 Power Auditは,企業内に蓄積されているログ・データを活用し,コンプライアンス管理に役立てるWebアプリケーション型のソフト。具体的には,(1)社員がPCで行っている様々な操作のログを収集/管理,(2)コンプライアンス違反となる事象を検知/抽出,(3)検知した事象を本人に確認し,説明を求める,(4)誰が違反し,誰が違反と判断したかといった証跡を保存,(5)承認申請ワークフローとの連携──などの機能を持つ。

 Power Auditを使うと,確認者(部長,支店長など)は,社員が行った操作を一覧表示して,気になる項目は本人に通知して事情説明を求め,その内容を確認,保存するといった一連の操作をWebブラウザ上で行える。

 「企業は,コンプライアンス管理の一環として大量のログを収集しているものの,システム部ではない現場ではうまく活用しきれていない。Power Auditではそうした現場でも効果的にログ・データを活用できる」(金融法人営業部営業第二グループ1チームの遠山英輔主任コンサルタント)という。

 標準では,データ・フォアビジョンのStealthAgentが収集したログ・データに対応する。その他,各種のシステム・ログや業務アプリケーションのデータにはカスタマイズなどで対応するとしている。価格は未定だが,システム規模に応じておおよそ500万円~1500万円の見込み。