WPC TOKYO 2006のナビタイムジャパンブース
WPC TOKYO 2006のナビタイムジャパンブース
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開発中のウィルコム向け経路探索サービス「ナビタイム」
開発中のウィルコム向け経路探索サービス「ナビタイム」
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海外向けサービス。香港の中心部にあるホテルから周辺の地下鉄駅への経路を探索したところ
海外向けサービス。香港の中心部にあるホテルから周辺の地下鉄駅への経路を探索したところ
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ナビタイムのASPサービスを導入している例。レストラン情報のほか、最寄り駅からの徒歩ルートなどを表示する
ナビタイムのASPサービスを導入している例。レストラン情報のほか、最寄り駅からの徒歩ルートなどを表示する
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 経路探索サイト運営のナビタイムジャパンは、経路探索サービス「ナビタイム」を2006年12月中旬にウィルコムの公式サイトで提供する。東京ビッグサイトで開催中の「WPC TOKYO 2006」会場において、開発中のサービスを参考展示した。

 サービス体系は、NTTドコモやソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)向けに提供している現行サービスとほぼ同様になる見込み。機能別に無料、月額215円、月額315円の3種類のサービスがある。鉄道経路探索のほか、徒歩やタクシーなどを組み合わせた経路探索、渋滞情報、バスの運行情報、駐車場の空車情報、地図表示による歩行者向けナビゲーション、自宅や勤務先などの位置登録などが利用可能になる。

 会場では、ウィルコム端末である「W-ZERO3」と「WX310SA」の2機種を展示し、これらの端末上で経路探索の結果や地図によるナビゲーション経路などを表示していた。

NY、ロンドン、パリ、香港……海外でも経路探索

 同社ブースでは、このほか海外主要都市のナビゲーション機能や、法人向けASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスなどを展示している。

 海外サービスでは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン、パリ、ベルリン、香港の各都市において、日本国内と同様にホテルやレストラン、地下鉄の駅などの探索ができる。滞在中のホテルを基点として登録したり、そこから市内各地への経路を探索し、NTTドコモやソフトバンクモバイルのローミング対応端末で表示したり、現地で開催中のイベント情報を検索したりすることが可能だ。

 ASPは2種類のサービスを提供している。一つは経路探索ツールだけを提供するもの。導入先企業が各自のWebサイトのデザインに合わせて経路探索機能を組み込み、ナビタイムの自社サービスと同様に豊富な機能を提供できる。

 もう一つは「Lite Package」と呼ぶ限定サービスで、ナビタイムのサーバーで地図情報などの画面を生成し、それを導入企業のWebサイトに張り付けるものだ。ユーザーインタフェースのカスタマイズやルート探索機能などに制限があるが、導入企業にとっては既存のWebサイトにURLを張り込むだけでサービスを提供でき、かつフル機能よりも安価にASPを利用できるメリットがある。

来場者は「903iのGPS機能に期待」

 ナビタイムは最近まで、法人向けの経路探索エンジン供給を主な業務としており、個人向けサービスの知名度は低かった。しかし、ここ1年ほど関東圏を中心にテレビCMや中吊り広告などを大量展開、徐々に知名度を高めている。

 ナビタイムの説明員によると、NTTドコモの契約者で、先日発表された「FOMA 903i」6機種にGPSが搭載されることに注目している人が多いという。「KDDI(au)では既にGPS内蔵の機種が大半になっているが、NTTドコモでも同様に使えるようになると期待している。GPS内蔵端末では、現在位置を測位して地図を自動的にスクロールできるなど使い勝手が格段に向上するので、今後のユーザー拡大にもつながるのではないか」(同社)としている。

■変更履歴
Lite Packageにおける制限事項に関して、「提供できる機能は最寄り駅からの徒歩ルート探索・表示などに限られる」としていた部分を修正しました。お詫びして訂正します。[2006/11/2 22:10]