インテリジェント ウェイブは10月18日,ログを分析して不正行為を検出・防止するツール「LOGROW」を発表した。メール・サーバーやWebサーバーに残るログや,クライアントPCの操作ログなど,複数種類のログを適宜つなげて分析することで,機密情報へのアクセスや持ち出しといった不正行為を検出できる。販売開始は2007年1月31日から。価格は未定だが,1500万円程度の見込み。

 LOGROWは,(1)ログ変換機能と(2)ログ分析・検出機能の二つからなる。(1)は,クライアントPCの操作ログやWebサーバーへのアクセス・ログなど,異なるフォーマットのログを収集しLOGROWの標準形式に変換する機能。2007年1月の販売開始時は,同社のクライアントPC管理ソフト「CWAT」や,WindowsやLinuxサーバーのシステム・ログ,大日本印刷を中心とする企業連合「SSFC(Shared Security Formats Cooperation)」が定めたフォーマットに準拠したシステムのログを対象とする予定。

 (2)は収集した複数種類のログをつなげて,不正を検出する機能。「会社で認めたアプリケーション以外の利用を検出する」といったポリシーに基づいた検出に加え,人工知能を利用した検出機能があることが特徴。同社の青木修氏(代表取締役 副社長執行役員)は,「人工知能を利用することで,人間では判断しきれない不正が検出できる」とそのメリットを語る。例えば,あるオペレータが表計算ソフトを使った際,その操作ログと他のオペレータがこれまでに表計算ソフトを利用した頻度と時間帯を比較し,大幅に乖離があれば不正行為の疑いがあると判断するといったものである。