インテリジェントウェイブは10月18日、情報システムを構成するさまざまな要素から発生するログを統合し、セキュリティ監査のための分析用情報を生成する「LOGROW(ログロウ)」を発表した。2007年1月に発売し、2008年6月末までに3億円の販売を目指す。価格は決まっていないが、1社あたり1500万円程度を想定している。

 LOGROWはメール・サーバーやWebサーバー、ゲートウエイ・サーバーなどが生成するさまざまなログを集約し、その中から(1)セキュリティ・ポリシーなど、企業が定めたポリシーに違反した操作、(2)部門ごとに操作パターンを取得し、よくある操作からはずれた疑わしい操作、を抜き出して、データ・ウエアハウスなどの分析システムで適用可能な形の情報を生成する。これまでは個別のシステムごとにログを分析するしかなかった。また「大量のログを操作の証跡として残している企業は増えてきた。しかし量が多すぎて、分析できずにいるケースがほとんど。活用したいというニーズは強い」(セキュリティシステム事業部長の青木修代表取締役 副社長執行役員)。

 リアルタイムのシステム監査などは、同社の「CWAT 3i」などを併用し、バッチ処理でログを分析できるようにできるという。「取得したログを検証することによって、問題が起きていないことの証明や、何かが起きたときの追跡が可能になる。セキュリティ統制のPDCAサイクルを成立する。これで本当の意味でのフォレンジック・システムになる」(青木副社長)。