Yellow Dog Linuxが採用するデスクトップ環境「E17」
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Terra Softのオンライン・ストア
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 米Terra Soft Solutionsは10月17日(現地時間),プレイステーション3で稼働するLinuxディストリビューション「Yellow Dog Linux v5.0 for PLAYSTATION3」を発表した。

 Yellow Dog LinuxはPowerPC上で動作するLinuxディストリビューション。プレイステーション3が搭載するプロセッサ「CELL」は,PowerPCをベースにしている。Terra SoftはCELLを搭載したブレードサーバーによるスーパーコンピュータ向けのLinuxも提供している。

 Terra Softによれば「Sony Computer Entertainmentとの合意のもと,当社はプレイステーション3向けの完全なLinuxを開発し商品化する特別な機会を得た」という。

 Yellow Dog Linux v5.0はFedora Core5をベースにしており,Linuxカーネル 2.6.16,Cell SDK 1.1,OpenOffice.org 2.0.2,FireFox 1.5.0,Thunderbird 1.5.0,Nautilus 2.14,gcc 4.1.1,glibc 2.4を搭載している。またデスクトップ環境としてEnlightmentの流れを汲む「E17」を採用する。PLAYSTATION3のほか,PowerPCを搭載したMacintoshでも動作する。

 Terra Softによれば,シンプルなインストーラを備えているため,説明書なしでもインストールできるとしている。

 Yellow Dog Linux v5.0の出荷予定時期は11月中旬。プレイステーション3自体の発売は11月11日に予定されている。Terra Softのサポート・ネットワークYDL.netやTerra Softのオンライン・ストア,小売店,ミラー・サイトで入手できるという。Terra Softのオンライン・ストアでの価格はDVD2枚,サポートなしで49ドル95セント。YDL.netとインストール・サポートが付属するものは99ドル95セント。

 Yello Dog Linuxは,国内ではアミュレットが取り扱っている。アミュレットでは「Yellow Dog Linux v5.0 for PLAYSTATION3も販売したいと考えており,現在Terra Softに確認を取っている」という。