ソニーのパーソナルコミュニケーター「mylo」。myloはMy Life Onlineの略
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QWERTY配列のキーボードを備える。画面は320×240ドットのQVGA表示
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 ソニーは10月18日,既に米国で販売している「Google Talk」や「Skype」内蔵の携帯型コミュニケーション端末「mylo」(マイロ)を国内で発表した。12月中旬に販売を開始し,2月上旬の出荷を予定する。価格は4万5000円だが,「変更の可能性はある」(ソニーの説明員)。なお,米国での価格は約350ドル。米国で先行発売した理由は「米国の方が無線LAN環境が整っていたから」(同)だという。

 myloは,無線LAN経由でインターネットに接続し,内蔵のWebブラウザ「Opera」によるWebページの閲覧やGoogle TalkまたはSkypeによる通話・チャットが行える。Google TalkやSkypeのアカウントはパソコンと共通のものが使える。MP3/WMA/ATARCの音楽ファイルやMPEG-4の動画ファイル,JPEG/PNG/BMPの画像ファイルの再生機能もある。

 一方,住所録やスケジューラといったPDA(携帯情報端末)の機能は内蔵しない。ソニーのPDA「クリエ」のようにアプリケーションを後からインストールする機能もない。これは「PDAではなく,あくまでもコミュニケーション端末を目指しているから」(ソニーの説明員)。電子メール・クライアントも搭載しないが,「Webメールの利用を想定している。非Ajax版の『Gmail』が使えることを確認済み」(同)とする。

 Google TalkやSkypeと並び,インスタント・メッセンジャーとして大きなシェアを持つ「MSNメッセンジャー」には今後も対応しないという。この点について「理由はノー・コメント」(同)とするが,myloのOSがLinuxだからと思われる。

 myloのバッテリー駆動時間はGoogle TalkやSkypeの待ち受けで10時間,Web閲覧で7時間,Skypeによる連続通話で3.5時間,動画再生で8時間,音楽再生で45時間。重さは150g。ストレージは1Gバイトのフラッシュメモリーを内蔵。外部ストレージはメモリースティックデュオおよび同PROデュオが使える。