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 ウィルコムは10月18日,同社の高速通信技術「W-OAM」(WILLCOM optimized adaptive modulation)に対応した「W-SIM」モジュール「RX420AL」を投入すると発表した。W-OAMは1チャネル当たり最大51kビット/秒で通信できる技術(従来は32kビット/秒)。今回の製品では,4チャネルを使用し最大204kビット/秒の通信が可能になる。出荷開始は12月中旬。

 ウィルコムはRX420ALをケイイーエス製の新型音声端末「9(nine)」(写真)に内蔵して出荷するほか,単体でも販売する。既に出荷済みのW-SIM対応端末「W-ZERO3」や「W-ZERO3[es]」,「nico.」,「papipo!」などのW-SIMと差し替えて利用できる。「端末単体で利用する場合は,特にファームウエアのバージョンアップはしなくていい。パソコンに端末をつないで通信する場合は,ドライバの更新が必要になる」(ウィルコム)という。

 RX420ALはアルテルが製造した。価格はオープンだが,ウィルコムの販売サイトでは5000円程度になる見込み。